私のレッスンでは、部屋に全身鏡を置くようにしています。なぜなら、鏡は効率良く上達するには欠かせないアイテムだと考えるからです。

 自分を客観視することは簡単ではありません。しかし、ヴァイオリン演奏において、姿勢、弓の角度や速度、手の動きなど、あらゆる要素が重要になります。レッスンで、それらを細かく指摘されても生徒さんにはさぞかしわかりにくいことだと思います。そこで、視覚的ヒントを与えてくれるのが鏡です。可能ならば、自宅で練習する際には合わせ鏡で様々な角度から自身を観察するのもよいでしょう。

 まずは、今の自分を知ること、また、理想の自分を思い描くことが必要です。そして、理想に近付くためにどうすべきか、ということを考えましょう。間違っていても構わないので、とにかく「やってみる」ことが大切です。音楽には答えがいくつもあるのです。

わからないことがあれば、レッスン時にどんどん質問してください。